コラム茶の向くままに

お茶屋ですけど、キャンプでコーヒー焙煎しちゃいました

2013.09.27

先日キャンプに行ってきたのですが、ここ最近あることにハマっております。

それは、コーヒーの焙煎。

お茶屋の身ではありますが、実はコーヒーも好きでよく飲んでいます。
飲むだけでなく淹れる過程も楽しめる点では、お茶もコーヒーも一緒。

以前のコラム「緑茶をほうじ茶に焙煎する方法」では、緑茶の焙煎方法をご紹介しましたが、今日は焙煎つながりということで、ちょっと脇道に逸れてコーヒーの焙煎方法をご紹介したいと思います!

これぞまさしくコーヒーブレイク?

ステップ1:生豆の選別

まずは、豆の選別をします。

黒くなっていたりカビているものは迷わず取り除きます。そのまま煎ると異臭を伴いコーヒーの香りを壊してしまいます。

ところでコーヒー豆の色を黒や茶と思っている方も多いと思いますが、それは焙煎されているためで、元はこんな白い色。ちなみに、この状態のまま豆を挽いて飲んでも、青臭くてとても飲めたものではありません。

ステップ2:コンロで煎っていきましょう

キャンプのコンロの火にかけて、豆を煎っていきます。手首を使ってシャカシャカと、焼きムラが出ないようにひたすらに振り続けます。割り箸などでかき回すのもいいでしょう。火加減にもよりますが、うっすらキツネ色に色づいてきます。

ステップ3:薄皮が剥けてきます

そのまま煎り続けると薄皮が剥けてきます。一度剥け始めると、どんどんどんどん剥けてきます。目の前でコーヒー豆が脱皮をし、新しい命が誕生してくるかのような神秘さえ感じてしまいます。

そして気づけば、さきほどよりも豆がちょっとだけ膨らんできたようです。

ステップ4:パチパチパチと鳴り始めたら「1ハゼ」

その後、パチパチパチ、とはじけるような音が聞こえてきます。

最初ビックリするかも知れませんが心配ありません。これは「1ハゼ」といって豆の中の水分が蒸発している証拠。さらに煎り続けると音は収まります。続く「2ハゼ」への準備が始まるのです。

ステップ5:1ハゼより高く乾いた音が鳴ったら「2ハゼ」

さらに煎り続けると、さきほどの1ハゼよりも高いパチパチ音が聞こえてきます。これが「2ハゼ」です。煙も出はじめ、豆にツヤも出てきます。豆の表面に油が出て来ているためです。

ここから先はお好み次第。

苦みをより強調したいのであれば、さらに煎ることでより黒に近いコーヒー豆にすることも可能です。ただしこの行程では温度管理を慎重に。

余熱でも焙煎が進行してしまうため、ここだ!と思うちょっと手前で火から下ろし、すかさずうちわなどで扇いで冷ますのがおすすめです。

ステップ6:ひと晩寝かせます

すぐに飲みたい! キャンプ仲間にもふるまいたい! のはやまやまですが、ガスぬきをするほうが味が良くなるため、ひと晩寝かせましょう。そう、たき火でも囲みながら。

※本来は2~3日置くのが良いようです。

翌朝、目覚めのコーヒーは格別の味

待ちに待った翌朝。
目覚めの1杯はもちろん、自分で煎ったコーヒーです!

ハンディミルで豆を挽きます。
このミルは登山用なのですが、場所を選ばず豆を挽くことができ、自宅で使ってもとても便利なんですよ。

ドリッパーにお湯を注いでいくと、辺りいっぱいに立ち込めるコーヒーの香り!

そしていよいよ、みんな揃ってコーヒータイム。

焙煎風景を見ていたせいか、キャンプのお仲間さんたちからも「あぁ~、なんかおいしい気がする~」とか「コーヒー飲めないけど飲んでみたい」なんて声も聞こえてきました。

なにせ素人ですので、毎回味は違いますが、次はもうちょっとここをこうしてみよう、などと考えながら自分の味を育てていくのがまた楽しいんです。

キャンプにおすすめする理由

なぜ、キャンプにコーヒー焙煎がおすすめなのかと言いますと

・炭火で煎ることができる
・薄皮が舞うので家庭のキッチンではやりづらい
・焙煎時の煙を気にしなくてよい
・焙煎後の豆を寝かす時間を取ることができる

など、焙煎に適した環境が、キャンプというアウトドアには揃っているためです。

最近では、「バーベキュー検定」や「女子キャンプ」という言葉も聞くようになり、登山ブームに続いて、キャンプブームも本格化して来そうな予感がちらほら。

北海道はもう寒いですが、来年キャンプに行かれる方は、バーベキューでお腹を満たしたあとのまったりした昼下がりに、コーヒー焙煎を試してみてはいかがでしょうか?

ちなみに、ほうじ茶の焙煎方法も知りたい! という方は、インドアでもできるこちらの記事をぜひぜひご覧くださいね。

キャンプにコーヒー焙煎をおすすめする理由としては、
なぜ、キャンプにコーヒー焙煎がおすすめなのかと言いますと
など、焙煎に適した環境が、キャンプというアウトドアには揃っているためです。

札幌の日本茶専門店|お茶の大森園

  • ごあいさつ
  • 商品のご紹介
  • 裏千家茶道教室
  • お客様の声
  • お知らせ
  • コラム
  • 会社情報
  • 大森園について
  • 企業のみなさまへ
  • お問い合わせ
〒064-0806
札幌市中央区南6条西23丁目4ー20 YDIビル1F
0800-800-7805
TEL:011-215-1805
FAX:011-215-1806
ページの先頭へ